初心者が最初に買うべき株の選び方|低リスクで安心して始める投資入門

株式投資の初心者が最初に買うべき株の選び方をイメージしたイラスト。若い男性が成長グラフを持ち、背景にはコインや拡大鏡、上昇チャートが描かれた、投資の基礎を表すデザイン。
目次

株式投資を始めるなら「最初の一株」が重要

株式投資を始めたいと思ったとき、多くの人が最初にぶつかる壁が「どの株を買えばいいのかわからない」という悩みです。
株の銘柄は日本国内だけでも約4,000社。ニュースやSNSで話題の企業も多く、どれが正解なのか迷ってしまいます。

しかし、最初に選ぶ株は「当たるかどうか」よりも、「長く続けられるかどうか」で決めるのが大切です。
最初の一株があなたの投資体験の印象を左右するからです。

この記事では、株式投資初心者が低リスクで安心して買える株の選び方を徹底解説します。
「利益を出す」よりも、「失敗しない始め方」に焦点を当てて、わかりやすく解説していきます。


株初心者が陥りやすい「最初の株選び」の失敗

株を買うとき、多くの初心者が以下のような選び方をしてしまいます。

よくある失敗例原因結果
SNSやテレビで話題の株を買う流行や噂に流される高値づかみ・損失リスク
安い株をなんとなく買う株価だけで判断業績が悪く下落リスクが高い
有名企業の株を勢いで買うブランドイメージ重視割高で買ってしまう可能性

このような失敗は、「株価=企業価値」ではないという理解不足から起こります。
たとえば、株価が安いからといってお得とは限りません。逆に株価が高くても、安定成長している企業であれば、結果的に損をしにくい場合もあります。

大切なのは、「安心して持ち続けられる株」を選ぶこと
投資の第一歩は「勝つこと」よりも「負けないこと」から始まります。


初心者が買うべき株の特徴とは?

初心者が最初に買うべき株の条件は、次の3つです。

1. 業績が安定している企業

何年も黒字を続けている企業は、景気変動に強く、倒産リスクが低いです。
特に生活に関わる業種(通信・食品・インフラなど)は安定しやすい傾向があります。

2. 配当金や株主優待がある企業

株価が上がらなくても、配当金株主優待でリターンを得られるのが魅力です。
利益が実感できることで、モチベーションを維持しやすくなります。

3. 自分が知っている・利用している企業

投資の基本は「理解できるものに投資する」こと。
身近な商品やサービスを提供する企業であれば、ニュースや業績も追いやすく、安心して保有できます。


株を選ぶときに見るべき3つのポイント

初心者が株を選ぶ際に最低限チェックしておきたいのが、「業績」「配当」「PER・PBR」の3つです。

チェック項目意味理想の目安
業績売上・利益が安定しているか直近3年以上連続で黒字
配当利回り株価に対して配当金がどれくらいか2〜4%前後が目安
PER(株価収益率)株価が利益に比べて高いか安いか15倍前後が妥当
PBR(株価純資産倍率)会社の資産に対して株価が割高か1倍以下なら割安傾向

特にPERとPBRは、株価の「割高・割安」を判断するのに役立ちます。
数字だけでなく、業界平均と比べることで、より正確な判断ができます。


「低リスク」で始める株式投資の考え方

初心者がまず意識すべきは「リスクを小さく始める」ことです。
リスクを減らす方法はいくつかあります。

① 少額から始める

1株単位で買えるサービス(例:PayPay証券、LINE証券など)を利用すれば、数百円から始められます。
これなら「損をしても生活に影響がない」範囲で投資ができます。

② 分散投資をする

1社に集中せず、複数の銘柄や業種に分けることで、損失のリスクを分散できます。
たとえば、食品・通信・エネルギーなど、性質の違う企業を組み合わせると安心です。

③ 長期保有を前提にする

短期売買を繰り返すと、手数料や税金で利益が減りやすくなります。
「長く持って成長を待つ」姿勢が、初心者には最も安全な投資スタイルです。


初心者でも安心して選べる「業種別」おすすめカテゴリ

株選びの際は、「どんな分野の企業に投資するか」を考えるのも重要です。
以下は初心者に人気のある安定業種です。

業種特徴代表銘柄例
通信業景気に左右されにくく、インフラとして安定NTT、KDDI、ソフトバンク
食品業日常的に需要があるキッコーマン、味の素、明治HD
小売業優待が豊富で人気イオン、セブン&アイHD
金融業配当利回りが高い三菱UFJ、オリックス
電力・ガス公共性が高く安定東京電力HD、中部電力

これらは「景気に左右されにくく、配当が期待できる業種」が中心です。
投資初心者は、まずこれらの中から「知っている企業」を選ぶのが良いスタートです。


株主優待がもらえる人気企業

「株を持っているだけでお得感がある」株主優待は、初心者に特に人気です。

銘柄優待内容優待条件
オリックスカタログギフト100株以上
イオン買い物割引カード100株以上
KDDIグルメギフト100株以上
日本マクドナルドHD食事券100株以上
ANAホールディングス航空券割引券100株以上

株主優待は金銭的なリターンだけでなく、投資を「楽しむ」きっかけにもなります。
ただし、優待目的で買いすぎるとリスクもあるため、業績や配当とのバランスを見て選びましょう。


初心者が避けるべき「危険な株」

低リスクで始めるには、「買わない方がいい株」を見分けることも大切です。

① 急激に株価が上がっている株

短期間で上がりすぎた株は、バブル状態になっていることが多く、値崩れの危険があります。

② 赤字が続く企業

利益が出ていない企業は、将来の不安が大きく、株価が安定しにくい傾向にあります。

③ 倒産リスクが高い中小企業

業績や財務状況が不安定な会社は、株価変動が激しく、初心者には不向きです。

④ 新興市場の過熱銘柄

マザーズ(グロース市場)などの新興企業は成長性が高い反面、リスクも高いです。
最初のうちは、東証プライム市場(旧一部上場)の安定企業を選びましょう。

実際に株を選ぶときのステップ

ここからは、初心者が「どの株を買うか」を具体的に決める手順を紹介します。
むずかしい分析よりも、まずはシンプルな流れを理解することが大切です。


ステップ① 投資目的を決める

株式投資を始めるときは、最初に目的を明確にすることが重要です。
目的が決まると、どんな銘柄を選ぶべきか自然と絞られます。

投資目的目標向いている銘柄タイプ
資産を増やしたい値上がり益(キャピタルゲイン)成長企業・新興企業
安定した収入がほしい配当金(インカムゲイン)高配当株・インフラ関連
お得に楽しみたい優待・生活の充実優待株・小売業株

初心者の場合、まずは「配当+優待」で楽しみながら始めるのがおすすめです。
これなら、株価が少し下がっても精神的な負担が少なく続けられます。


ステップ② 銘柄をスクリーニングする

証券会社のアプリやサイトでは、「条件を指定して銘柄を絞り込む」スクリーニング機能があります。
初心者が最初に設定すべき条件の例は以下の通りです。

条件推奨範囲
PER10〜20倍
配当利回り2〜4%
時価総額1,000億円以上
業績3期連続黒字
市場区分東証プライム

これらの条件に合う企業は、財務が安定しており、値動きも穏やかです。
証券アプリ上で簡単に絞り込めるので、検索機能を積極的に使いましょう。


ステップ③ チャートを確認する

株価チャートを見るのは難しそうに思えますが、最初は「上向きか下向きか」だけで十分です。
以下のポイントを押さえておきましょう。

  • 移動平均線(25日・75日線)が右肩上がり → 上昇トレンド
  • 株価が急上昇していない → バブルの可能性が低い
  • 出来高が安定している → 投資家の注目度が一定

チャート分析はあくまで「補助ツール」です。
「値動きが落ち着いていて、じっくり保有できそうな株」を選ぶのがコツです。


ステップ④ ニュースと決算情報を確認する

企業の決算発表(四半期ごと)は、株価に大きな影響を与えます。
投資前に「業績が安定しているか」を確認しておきましょう。

確認ポイントは3つです。

  1. 売上高・営業利益が前年より増えているか
  2. 自己資本比率が40%以上あるか
  3. 配当金が維持・増配されているか

決算短信は企業の公式サイト(IR情報)で誰でも閲覧できます。
初心者は最初は難しく感じますが、「前年比で増えているか」だけでも見られるようになりましょう。


初心者におすすめの銘柄10選(安定&人気)

以下は、多くの投資初心者が最初に購入しやすい「安定・人気・配当バランス」が取れた銘柄です。
※特定の推奨ではなく、学習目的の代表例です。

銘柄名特徴配当利回り(目安)
KDDI安定成長・高配当約3.3%
NTT通信インフラの代表格約3.5%
オリックス配当+優待が魅力約3.4%
イオン優待カードで買い物割引約2.1%
JT(日本たばこ産業)高配当・ディフェンシブ約4.5%
キッコーマン長期成長株・食品安定約1.5%
三菱UFJフィナンシャルG銀行最大手・配当安定約3.0%
トヨタ自動車世界的ブランド・堅実約2.6%
花王生活必需品メーカー約2.3%
コカ・コーラボトラーズ優待+配当約2.8%

これらの企業は日常生活に身近で、業績も安定しているため、初心者が最初に選びやすい銘柄といえます。


少額から始める方法とNISA活用のポイント

「まとまった資金がないから不安…」という人も多いですが、今は1株単位の少額投資が主流です。

1株投資サービスの例

  • PayPay証券:スマホで1,000円から投資可能
  • SBI証券(ネオモード):1株から買えてNISA対応
  • LINE証券:わかりやすいUIと即時取引

また、NISA(少額投資非課税制度)を利用すれば、売却益や配当金にかかる約20%の税金が非課税になります。

項目内容
年間非課税枠最大360万円(つみたて枠+成長投資枠)
対象上場株式・ETF・投資信託など
非課税期間無期限
対象口座NISA口座(1人1つ)

初心者は、まず「つみたて枠」で投資信託を少額から始め、慣れたら「成長投資枠」で個別株を買うと効率的です。


株を買った後の管理とチェックポイント

株を買ったら終わりではありません。
購入後は、以下のような定期チェックを心がけましょう。

毎月1回のチェック項目

  • 保有銘柄の株価が大きく動いていないか
  • 業績や決算に悪いニュースが出ていないか
  • 配当金・優待の内容が変わっていないか

この習慣をつけるだけで、「気づいたら大きく損していた」という事態を防げます。
ただし、毎日チェックする必要はありません。
月1〜2回の確認+ニュースチェックで十分です。


投資を長く続けるための3つのコツ

  1. 損益を気にしすぎない
     一時的な下落は当然。焦って売らないこと。
  2. 定期的に積立を継続する
     毎月自動で買う仕組みを作れば感情に左右されない。
  3. 投資ノートをつける
     「なぜその株を買ったか」「どう感じたか」を記録することで、判断力が磨かれる。

投資は「継続こそ最強のスキル」です。
利益が出た・出ないよりも、「続ける仕組み」を先に作ることが大切です。


株式投資を始める前に覚えておきたい注意点

  • 信用取引はまだ早い(借金で株を買う行為。初心者は避ける)
  • 税金の仕組みを知っておく(特定口座+源泉徴収ありを選ぶと自動納税)
  • 詐欺や情報商材に注意(SNSで「絶対儲かる株」などは危険)

投資を始める前に、リスク管理と税金の仕組みを理解しておくことが、成功への第一歩です。


まず最初にやるべき3ステップ

  1. ネット証券で口座を開設(NISA対応)
     → SBI証券または楽天証券が王道
  2. 1株投資または1万円から始める
     → 少額で「慣れる」ことが目的
  3. 毎月1回の振り返りを続ける
     → 継続の習慣が投資力を育てる

「完璧に理解してから始めよう」と思う必要はありません。
小さく始めて経験を積むことが、最も安全で確実な成長法です。


まとめ|最初の株は「安定・理解・継続」で選ぶ

株式投資の成功は、最初の1銘柄で決まるといっても過言ではありません。
「低リスク」「安定」「自分が理解できる企業」を選ぶことで、安心して続けることができます。

  • 業績が安定している企業を選ぶ
  • 配当・優待で楽しみながら学ぶ
  • NISAや1株投資で少額から始める
  • 分散と長期保有を意識する

最初の一歩を「安心」から始めれば、投資は怖いものではなく「人生を豊かにする学びの場」になります。
今日が、あなたの投資のスタートラインです。

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