株式投資を始める人が増えている理由
「老後資金」「インフレ対策」「副収入」など、資産形成への関心が高まる中で、株式投資を始める人が急増しています。
銀行預金だけではお金が増えにくい時代となり、将来に備えて自分で資産を育てる必要があるからです。
しかし、初めての人にとって株式投資は「難しそう」「損しそう」「どうやって始めるの?」という不安がつきものです。
実際、多くの初心者が最初の一歩を踏み出せずに時間だけが過ぎてしまいます。
本記事では、そんな不安を解消するために、基礎から実践までのステップをわかりやすく解説します。
この記事を読めば、「何を準備し、どんな流れで始め、どう運用すればいいか」がすべてわかります。
投資を始める前に知っておきたい「株式投資の基本」
株式投資とは、企業が発行する「株」を購入し、その企業の成長に応じて利益を得る仕組みです。
あなたが株を買うということは、その企業の「オーナーの一部になる」ということ。
企業が成長して株価が上がれば、その差額で**値上がり益(キャピタルゲイン)を得られます。
また、企業が出した利益の一部が配当金(インカムゲイン)**として還元される場合もあります。
つまり株式投資は、「企業の成長とともにお金を増やす方法」であり、短期的なギャンブルではありません。
長期的な視点でコツコツ資産を増やすことが、成功のカギです。
株式投資で利益を得る2つの仕組み
株で得られる利益には、次の2種類があります。
| 利益の種類 | 内容 | 特徴 |
|---|---|---|
| キャピタルゲイン(値上がり益) | 株を安く買って高く売ることで得る利益 | 売却時に発生する |
| インカムゲイン(配当金) | 株を持っているだけで定期的にもらえる利益 | 安定した収益源 |
たとえば、1株1,000円の株を100株購入(10万円)し、1年後に1,200円で売却した場合、
2万円のキャピタルゲインが得られます。
さらに、年間で1株50円の配当金が出れば、5,000円のインカムゲインも追加で受け取れます。
初心者が株を始めるときによくある勘違い
株式投資は決して「一部の人だけができる特別なもの」ではありません。
しかし、始める前に多くの初心者が誤解しているポイントがあります。
1. 株を買うには大金が必要だと思っている
→ 今は1株(数百円)から買える時代です。
たとえばSBI証券や楽天証券では「単元未満株(S株・ミニ株)」が利用可能です。
2. 経済ニュースを毎日見ないといけないと思っている
→ 確かに情報は大切ですが、最初は「知っている企業」「身近な業界」から始めても十分です。
3. 損するリスクが怖い
→ リスクはありますが、「分散投資」「長期保有」「NISA活用」で大幅に軽減できます。
株式投資を始める前の準備ステップ
いきなり株を買うのではなく、最初に次のステップを踏むことで失敗を防げます。
| ステップ | 内容 |
|---|---|
| ① | 投資目的を明確にする(何のために増やすのか) |
| ② | 投資に使える余剰資金を決める |
| ③ | 証券会社を選んで口座を開設する |
| ④ | NISA口座を併用して非課税投資を始める |
ステップ① 投資目的を明確にする
株式投資を成功させる最初のポイントは、「なぜ投資をするのか」を明確にすることです。
目的があいまいだと、株価の上下に振り回されてしまい、継続が難しくなります。
| 目的の例 | 目標期間 | 運用スタイル |
|---|---|---|
| 老後資金をつくりたい | 長期(10年以上) | 配当重視・インデックス投資 |
| 副収入を得たい | 中期(3〜5年) | 高配当株・優待株投資 |
| 短期で値上がりを狙いたい | 短期(数カ月) | トレード・テーマ株投資 |
自分の目的に合ったスタイルを選ぶことで、無理のない投資判断ができます。
ステップ② 投資資金を決める
株式投資は「余裕資金」で行うことが鉄則です。
生活費や緊急時の資金を確保したうえで、失っても生活に支障がない範囲で投資を始めましょう。
目安としては、月の貯蓄額の2〜3割以内から始めるのが理想です。
たとえば、毎月5万円貯金しているなら、1万円〜1.5万円を投資に回すイメージです。
ステップ③ 証券会社を選ぶ
株を購入するには、証券会社で口座を開設する必要があります。
今はスマホから数分で申し込める「ネット証券」が主流です。
主なネット証券の特徴
| 証券会社 | 特徴 | 初心者向けポイント |
|---|---|---|
| SBI証券 | 手数料が安く、1株から投資可能 | NISA・積立対応が充実 |
| 楽天証券 | 楽天ポイント投資が可能 | 楽天経済圏と相性抜群 |
| マネックス証券 | 米国株にも強い | 海外投資に挑戦したい人向け |
| 松井証券 | 1日50万円以下の取引は手数料無料 | 少額デビューに最適 |
✅ コツ:手数料が低いネット証券を選べば、同じ利益でも手元に残る金額が増えます。
ステップ④ NISA口座を活用する
株の利益には通常、約20.315%の税金がかかります。
しかし、**NISA(少額投資非課税制度)**を利用すれば、利益や配当に税金がかかりません。
| 区分 | 年間投資上限 | 非課税期間 | 対象商品 |
|---|---|---|---|
| つみたて投資枠 | 120万円 | 無期限 | 投資信託・ETFなど |
| 成長投資枠 | 240万円 | 無期限 | 株式・ETFなど |
初心者が最初に使うべきは「つみたて投資枠」です。
自動的に積み立てられるため、手間をかけずに長期投資を継続できるのがメリットです。
株の買い方・売り方の流れを理解しよう
実際に株を買うまでの流れは次の通りです。
- 証券口座にお金を入金
- 銘柄を検索して株価を確認
- 「いくらで」「何株買うか」を入力して注文
- 買付完了後、保有株として管理
- 株価上昇・配当支払いを待つ
売るときは「売却注文」を出すだけで、利益は自動的に口座へ入金されます。
💡 ポイント:初心者はまず“1株投資”から試してみましょう。小さなリスクで仕組みを理解できます。
初心者が選ぶべき銘柄のポイント
株式投資を始めるうえで最初の関門が「どの株を買えばいいのか?」です。
初心者にとって重要なのは、“理解できる企業に投資すること”。
具体的には、次の3つの基準を意識しましょう。
1. 身近でわかる企業を選ぶ
自分が普段使っている商品やサービスを提供している企業は、業績や将来性をイメージしやすいです。
例:イオン、KDDI、トヨタ、ユニクロ(ファーストリテイリング)など。
2. 安定した利益を出している企業を選ぶ
業績が安定している企業は株価の上下が緩やかで、初心者にも安心です。
決算資料やニュースで「売上・利益が毎年伸びているか」を確認しましょう。
3. 配当や株主優待がある企業を選ぶ
値上がり益だけでなく、配当金や優待で「楽しみながら投資を続けられる」企業を選ぶのもおすすめです。
例:KDDI(カタログギフト)、すかいらーく(食事券)など。
株価を見るときに注目すべき3つの指標
銘柄を選ぶ際に便利なのが、企業の財務状況を数値で見る「株価指標」です。
以下の3つを押さえておくと、割高・割安を判断しやすくなります。
| 指標 | 意味 | 理想の目安 |
|---|---|---|
| PER(株価収益率) | 株価 ÷ 1株あたり利益。利益に対して株価が高いか安いかを示す | 15倍前後が目安 |
| PBR(株価純資産倍率) | 株価 ÷ 1株あたり純資産。企業の資産価値に対する株価の水準 | 1倍以下で割安 |
| 配当利回り | 1株配当 ÷ 株価 × 100 | 3〜5%なら魅力的 |
✅ ポイント:PER・PBRで割安株を探し、配当利回りで「お得度」を確認する。
株式投資を続けるための3つのコツ
投資は「始めること」よりも「続けること」が大切です。
ここでは、長期的に資産を増やすためのコツを紹介します。
1. ドルコスト平均法で自動積立
毎月一定金額を投資することで、株価が高いときは少なく、安いときは多く買える仕組みです。
結果として購入単価が平均化され、リスクを抑えながら長期で資産を増やせます。
→ NISAのつみたて枠と非常に相性が良いです。
2. 分散投資でリスクを抑える
1社だけに集中すると、業績悪化で大きな損失を受けるリスクがあります。
複数の企業・業界・国に分けることで安定性が高まります。
例:食品株・通信株・エネルギー株をバランスよく組み合わせる。
3. 定期的に見直す
「放置」は楽ですが、半年〜1年に一度は保有銘柄をチェックしましょう。
企業の業績が悪化していないか、配当が減っていないかを確認することが重要です。
株式投資のリスクとその対策
株式投資にはメリットだけでなく、当然リスクもあります。
しかし、事前に理解しておけばコントロール可能です。
| リスクの種類 | 内容 | 対策 |
|---|---|---|
| 価格変動リスク | 株価の上下で損失が出る | 分散投資・長期保有でリスク緩和 |
| 企業リスク | 企業業績の悪化・倒産 | 財務状況や業績を定期確認 |
| 流動性リスク | 売りたいときに売れない | 出来高が多い銘柄を選ぶ |
| 為替リスク | 海外株の場合、為替変動の影響を受ける | 為替ヘッジ商品を利用する |
💡 ポイント:リスクを「避ける」のではなく、「分散して抑える」意識が大切です。
失敗しないために避けるべき3つの行動
初心者がやってしまいがちなNG行動も、事前に知っておくことで防げます。
1. 一攫千金を狙う
「短期間で倍にしたい」と焦ると、根拠のない銘柄に手を出して失敗します。
→ 投資は“継続して増やす”もの。短期売買よりも長期安定投資を意識。
2. SNSや口コミを鵜呑みにする
「今買えば儲かる!」と話題の銘柄はすでに高値のことが多いです。
→ 情報の出所を確認し、必ず自分で企業情報を調べる癖をつけましょう。
3. 下がるたびに不安になって売る
株価は一時的に下がるものです。焦って売ると、最も損をするパターンです。
→ **「なぜその株を買ったか」**の理由を常に明確にしておきましょう。
株式投資に役立つツールと学習方法
初心者が安心して学びながら投資を続けるために、無料で使えるツールや学習方法を活用しましょう。
無料で使える便利ツール
- Yahoo!ファイナンス:株価・ニュース・チャート分析が簡単
- IR BANK:企業の決算データをグラフで確認可能
- TradingView:チャート分析ツール。初心者も使いやすい
- 各証券会社アプリ:保有銘柄の確認・通知機能が便利
学習方法のおすすめ
- 書籍:「はじめての株式投資」「めざせ配当生活」など初心者本からスタート
- YouTube・証券会社セミナーで基礎講座を受ける
- 実際に少額投資しながら体験的に学ぶ
✅ コツ:学びながら少額で実践するのが、最も効率的にスキルを身につける方法です。
今日からできる「最初の一歩」
この記事を読んで「投資を始めたい」と思ったら、まずは以下の3ステップを行動に移しましょう。
- 証券会社の口座を開設(SBI証券・楽天証券など)
- NISA口座を同時に開設(非課税でお得に投資)
- 1株から少額投資を試す(気になる企業を1株購入)
1株投資なら数百円から始められ、実際に株主になる経験が得られます。
実際に株を持ってみることで、ニュースの見方や経済の流れも自然と身につくでしょう。
株式投資を「続ける」ことが最も大切
株式投資は、始めた瞬間から利益が出るものではありません。
しかし、コツコツと続けることで、複利の力が働き、資産は雪だるま式に増えていきます。
- 少額でも毎月積み立てる
- 焦らず長期的に保有する
- 学びながら経験を積む
この3つを守ることで、誰でも安定的に成果を上げることが可能です。
まとめ:株式投資は「学びながら資産を育てる」仕組み
株式投資は難しいものではなく、正しい知識と手順を踏めば誰でも始められます。
| ステップ | 内容 |
|---|---|
| ① | 投資目的を決める |
| ② | 証券口座とNISAを開設 |
| ③ | 1株から実践する |
| ④ | 分散・長期・積立を意識する |
| ⑤ | 定期的に学び続ける |
株式投資は「未来への準備」。
今日から少しずつ始めることで、10年後・20年後の自分を支える力になります。

